投資信託

【プロ直伝】NISAでおすすめのインド株投資信託を徹底解説!

インド株式
  • インド株がこれから有望と聞いたけど、実際どうなの?
  • インド株投信ってどんなものがあるの?
  • インド株投信はどれがいいの?

こんな悩みを解決できる記事になっています。

実際に25種類ほどのインド株投信の実績やコストなどを比較してみて、おすすめの投資信託を3つ選んでみましたので、参考にしてみてください。

この記事をご覧いただければ、インド株投信の魅力だけでなく、リスクなども理解できますので、ご自身の判断でインド株投信を選んで投資の一歩を踏み出せるようになります。

記事前半ではインド株の注目される理由や投資信託を解説し、後半ではインド株投信に投資する際の注意点などについても解説しますので、最後まで読んでみてくださいね。

執筆者

・証券会社勤務15年

・累計担当顧客数2700名

・個人投資家に中心に資産運用のアドバイス

インド株が注目される理由

インドは世界一の人口を主軸に急速な経済成長が続いていく可能性があり、それに伴いインド株も持続的な上昇が期待できます。

インド経済のポイント

  • 巨大な人口がもたらす消費の拡大
  • 若年層が多く労働力が豊富
  • モディ首相の政権運営が経済成長を後押し

インドは人口ボーナス期※1に入ってます。過去の日本、中国の人口ボーナス期の時は急速な経済成長により株価も上昇しました。

インドはまだ人口ボーナス期がは10年以上続くと言われているので、株価は中長期的に上昇が期待できそうです。

※1 人口ボーナス期・・・15~64歳の人口がそれ以外の人口の2倍以上に達する状態。簡単にいうと、働き手がたくさんいて消費も活発になり、経済が拡大しやすい状況。

主なインド株投資信託の紹介

2024年6月末までの運用の実績をみると、インフラ関連に特化した投信の成績が良いです。

2019年にモディ首相が1.4兆ドルものインフラ投資計画を表明。コロナショックにより支障が生じたが、2022年以降のコロナの規制解除により本格的なインフラ整備が加速してきており、恩恵が期待できるインフラ関連企業の株式が買われています。

運用会社ではHSBC、イーストスプリングが上位に入っていることが分かります。

おすすめのインド株投信3選

HSBCインド・インフラ株式オープン

直近1年間のパフォーマンスが最も良く、今後引き続き基準価額の上昇が期待できそうです。

2024年6月4日に開票が行われたインド総選挙において、モディ首相が率いる与党が苦戦し、政権運営の不透明感から一旦インフラ関連株式が大幅に下がりました。しかし、与党連合として過半数を維持しており、インフラ投資はインド国策の中心として推進される流れは変わらないと考えます。

インフラ投資金額は2023年度は10兆円を超える金額となり、2024年度は上期ペースが続けば約13兆円規模になると言われています。

引き続きインドのインフラ関連株式は注目され、値上がりが見込めそうです。

ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド

運用管理費用はインド株のアクティブファンドの中でやや低めになっています。人口増加や所得水準の向上により消費の拡大の恩恵が期待できる消費関連も組み込んでいるのが特徴です。

インフラ関連特化型は直近の成績が良いが政策の影響を受けやすい。ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドは消費関連に銘柄が分散されており、中長期的な値上がりが期待できそうですね。

インドの新車販売台数は2022年度において前年度比28%増加し、約485万台となりました。インドの新車販売台数は日本を抜いて、中国と米国に次ぐ世界3位に浮上しました。中間所得層が大幅に増加し、個人消費の拡大も期待されています。

以上のことから、ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドも今後上昇が期待できそうです。

iTrustインド株式

個別に銘柄を選別するアクティブファンドの中で、最低水準の運用管理費用になっており、NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」両方で投資できる唯一の投資信託になっています。

インド株式のアクティブファンドの運用管理費用は通常2%前後ですが、iTrustインド株式は1.0378%と圧倒的な低さを誇っています。

直近1年間のリターンは40%程になっており、成績も優秀です。

時間分散によりリスクを抑えて運用できる「つみたて」で投資するのもおすすめです。

インド株投信の注意点

リスクを理解する

まず一番最初にお伝えしたいことが、インド株投信に投資して必ず利益が出るものではなく、損失が出る可能性もあることを理解しておきましょう。

インドは新興国ですので、日米に比べると市場規模も小さいため、値動きが大きくなりやすいです。また、政治的なリスク、地政学リスクも大きく、突発的に大きく下げる可能性もあります。

直近でも選挙の開票を受けて大幅に下落したことも目新しい出来事です。(その後は戻してきますが)

損失が出る可能性を理解した上で、どのくらいの金額を投資したら良いかを考え、仮に損失が出たとしても生活に支障が出ない余裕資金で投資するようにしましょう。

コストを比べる

特定の指数に連動するすることを目指すインデックスファンドは運用管理費用が低く、個々の企業を選別して指数を上回るような実績を狙いにいくアクティブファンドはコストが高い傾向があります。

インデックス投信は指数の対象になっている銘柄と同じように投資していくので、銘柄の調査・分析などの手間が不要なので、コストが低く抑えられます。

例えば、インド株投信の中でもアクティブファンドである「HSBCインド・インフラ株式オープン」は年間の運用管理費用が2.29%であるのに対して、インデックスファンドの「iFreeNEXTインド株インデックス」は0.473%となっており、大きな差があります。

中長期的に保有するのであればコストが低いもの良いと言われますが、投資する市場によっても差があるようです。急成長している新興国では、時価総額の小さい企業の成長が醍醐味ではありますが、インデックス型は大型株が中心になるためその恩恵が受けられない可能性があります。アナリストの調査が行き届かない新興市場は埋もれた有望株も多くアクティブ型投信の優位性が高いとの考え方もあります。

短期的に考えない

運用を続けていると、予期しないショックなどに見舞われ、一時的に大きく下げることがあります。そのようなときも「もうダメだ」と思ってすぐ売却をするのではなく、中長期的な視点で考えることが大切です。

個別の銘柄であればその企業が破綻すれば価値がゼロになってしまう可能性があります。しかし、投資信託のように複数の銘柄に分散投資しているため、一時的に下げてもその後回復してさらに高値を付けてくる場合は多々あります。

私もこの仕事に携わるようになってから、リーマンショック、コロナショックなど様々なショックを経験してきましたが、状況が落ち着いてきた時、大きく上昇して大幅な利益が出るものをたくさん見てきました。

もちろんすべてがそうなるわけではないですが、情報を集めた結果まだ見込みありそうということであれば我慢強く持ち続けることがも必要です。

資産を集中させない

投資しようとする資産をインド株投信に集中させるのではなく、他の投信などにも分散して投資することも考えましょう。

インドは投資先としては有望ですが、今後何が起こるかはわかりません。そのためにも、インド株投信以外に日本、米国などの先進国株式などに分散して運用することによりリスクを抑えて運用できます。

実際、日本株式、先進国株式とインド株式とは値動きが異なる傾向があるので、日本株式、先進国株式と組み合わせて運用するのは分散効果が高いです。

よって、日本株式や米国株式の投信と組み合わせて運用することをおすすめします。

インド株投信はどこで買えばいいのか?

ネット証券で買い付けるのがおすすめです。

ネット証券の場合、少額から買付ができ、買付手数料がかからないところが多いからです。

例えば、SBI証券では100円から投資信託が買付でき、投資信託の2600本超が手数料0円で購入できます。

インド株投信も手数料がかからずに買付できるため、ネット証券で購入するのが良いでしょう。

インド株投信以外のおすすめの投信

インド株投信以外では、米国株投信、日本株投信を保有することをおすすめします。

米国株投信は他国と比べて圧倒的に市場規模が大きく、世界を代表するグローバル企業が多く、過去から見てもずっと高値を更新し続けてます。日本株は米国株と比べ数十年をみると伸び率が低いですが、東証の改革により外国人投資家から再評価されており、今後は上昇が期待できると考えています。

比較的人気がある米国株のインデックスファンドである「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は直近5年間の利回りは23%ほどになっており、高い実績を誇っています。日本株投信で、日経平均に連動するような投資信託でも、直近5年間は15%程のリターンですが、ここ1年間を見ると26%程と勢いが出てきてます。

インド株投信以外で保有するのであれば、米国株、日本株投信を保有することをおすすめします。

インドの個別株は買付できないのか?

米国市場を通じてごく一部しか買付はできず、インド市場で個別株を直接買うことはできません。

インドの証券市場は現在、海外の個人投資家は参加できないルールになっています。

米国市場で買付できる銘柄として代表的なのは、ソフトウェア開発のインフォシスや、銀行株のHDFC銀行、ICICI銀行などがあります。

いずれにしてもインドの超大型株数銘柄しか取引できず、インドの成長性を十分に捉えることはできないかもしれません。

インド株投資信託買付におすすめの証券会社

結論からいうと、大手ネット証券がおすすめです。

大手ネット証券では、買い付けの手数料が無料ですので、コストを抑えることができます。

まとめ

ポイント

  • インド株は人口面からみても経済成長が続くことが予想でき、中長期的に株価の上昇が期待できる。
  • インド株投信は政策的にインフラ関連投信が成績が良いが、コスト面も比較しながら検討すること大事。
  • リスクがあることを理解し、インド株投信以外にも分散しながら、余裕資金で投資しよう。
  • 個別銘柄は投資できるものは限られるため、投資信託のほうがインドの経済成長の恩恵を受けやすい。

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